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種生物学会 - The Society for the Study of Species Biology

Last Updated on 05-04-2017

【連絡】 種生物学会会長としてのご挨拶 川窪伸光

ごあいさつ

種生物学会会長 川窪伸光 

  

 なんとか,本年度もシンポジウムを開催できます。例年にない格別な喜びが沸いてきます。はじめに,ニュースレター発行ならびにHPの充実等が遅れていることをお詫びいたします。2013年度新体制で学会庶務を担当して,あっという間に9ヶ月が経ってしまいました。昨年度まで外部委託していた会務を,今年度から自前の学会事務局(愛知教育大)がすべて行うという大変更に,私の不慣れな会務進行がかさなり,ご迷惑をかけている次第です。

   しかし,学会副会長の大原雅さん,庶務幹事の渡邊幹男さん,会計の常木静河さん,メールニュース担当の可知直毅さん,渉外担当の藤井伸二さんらの強力な新執行部体制は,新たに生じた膨大な学会の事務仕事を着実にこなしています。さらに英文誌編集委員会(大原雅編集長),和文誌編集委員会(陶山佳久・藤井伸二編集長)のたゆまぬ努力は,種生物学会出版物をより充実させています。ここに,本年度シンポジウム開催のお知らせをできることに,私はささやかな安堵を感じています。

   さて会長としての挨拶をと振り返ってみて,なんと私は大学院修士課程入学と同時に種生物学会に参加したことを思い出しました。それから30年以上も時が経ってしまったことに,この原稿を書きはじめて気づき唖然としています。なぜなら,つい昨日のような感覚で,学会での活動の多くを覚えているからです。大学での日常生活の30年間は,ほとんど覚えていないのに,初めて種生物学会のシンポジウムに参加して,衝撃を受けた記憶は瞬時に鮮明に蘇ってきます。不思議です。

   当時の私は,大学院の新入生としてのワクワク感が消えて,次第に修士研究の内容に不安を感じ,なんともいえない閉塞感の中を漂っていました。そんな不安な気持ちで種生物学シンポに参加したのです。そして,びっくりしました。自分と同年代や先輩たちが,実に楽しそうに研究話を語り,そして信じられないことに,私の閉塞感をまるで我が身のように理解してくれるのです。さらに,当時の私には十分には理解できないほどの高度なコメントもいただき,その上で多様な角度からの励ましもいただきました。今になって思えば,実に最適,最良のコメントばかりであったことに気づきます。この原稿を綴りながら,30年前からの学会の仲間たちに,今更ながら感謝してしまいます。とはいえ,「その当時から成長したのかよ?」と今,仲間に問われても,頭をかくばかりですが・・・。しかし,今なお,種生物学会が私にとって,当時と変わらず刺激的で,その上,私を励ます機能を果たし続けていることに驚きを隠せません。

   私のイメージする種生物学会の「かたち」は,分類学・生態学・遺伝学を正三角形の角として,中心に進化学が座り,三角形の内側に,農学,一般生物学,環境科学などの生き物学問の学徒たちが集っています。私は,この図の中で,シンポジウム会場にて毎年興奮し,学会誌を読み込んでは溜飲を下げます。その経験をもとに,微力ではありますが,この魅力的な知の場を維持し,この学会に参加するすべての方々が,新たな刺激を得ていただけるように,学会庶務を執行部・幹事会・編集委員会のみなさんと進めてまいります。

   是非とも,種生物学会をお楽しみください。

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