新着情報NEWS

【連絡】第48回 種生物学シンポジウムのご案内(プログラム)

新着情報 2016年10月13日

初回のお知らせはこちらから

 種生物学シンポジウムは、合宿形式開催の特色をいかし、より活発な議論・交流の場とすることを目標としています。

 今回は、12月2日(金)の夜のプレシンポジウム講演を三浦徹先生(北大)にお願いいたしました。「昆虫の表現型可塑性」に関わる最新でホットな研究をご紹介いただきます。12月3日(土)の午前中はポスター発表。午後は片岡奨励賞受賞者による受賞講演。そして、川北篤さん(京大)の企画による2日間にわたるシンポジウム「日本列島の植物に秘められた送粉生態学の新しい世界」の始まりです。また、総会前のひとときを田辺晶史さん(中央水研)のお楽しみTeaレクチャーで、ちょっと"ほっこり"していただき、楽しい懇親会、夜の議論へと突入です。最終日12月4日(日)は、送粉生態学の濃密な企画シンポジウムを再開し、この分野に関する総合的知見を深めたいと思います。
 研究室や職場を離れ、初冬の北海道で、旬の味覚と趣のある露天風呂で心を癒し、そして研究仲間とあつい議論をかわす3日間、ぜひ種生物学シンポジウムをお楽しみください。

会 期:2016年12月2日(金) ~12月4日(日)
会 場:定山渓ビューホテル →(変更後) キロロ トリビュートポートフォリオホテル 北海道

◆参加・宿泊申込案内詳細はこちら
 参加申込フォーム 

◆会場アクセス案内詳細はこちら

---------------------------------------------------------------

企画シンポジウム
〜日本列島の植物に秘められた送粉生態学の新しい世界〜

企画者 川北 篤 (京都大学)

 植物の受粉は、それらを取り巻くさまざまな動物や風などの力によって成し遂げられる、植物の生活史の中でも最も劇的な過程の一つです。植物がどのような花をつけ、どのような媒体によってどのように花粉が運ばれるのかを明らかにするのが送粉生態学ですが、近年においてもなお、私たちの植物の見方を大きく変えるような心踊る発見が相次いでいます。本シンポジウムでは、主に日本列島の植物を材料にした送粉生態学の最新の成果を集め、そこから広がる研究の新しい可能性について議論したいと思います。

◆スケジュール  
【12月2日(金)】
13:00~17:00 役員会議
18:00~19:00 夕食バイキング
19:00~20:30 プレシンポジウム 
        北海道大学大学院地球環境科学研究院
        生態遺伝学分野 准教授 三浦徹先生
        「昆虫類における表現型可塑性の生物学」
21:00~24:00 交流会


【12月3日(土)】
9:00~12:00 ポスター発表
12:00~13:00 昼食
13:00~14:00 片岡奨励賞受賞講演会

<企画シンポジウム1日目>
14:00~14:10 シンポジウム趣旨説明
14:10~14:45 福原達人(福岡教育大学)
    「ノグルミの異型異熟性とアザミウマによる送粉」
14:45~15:20 新垣則雄(沖縄県農業研究センター)
    「擬交尾するハナムグリによるボウランの受粉」
15:20~15:55 小林 峻(琉球大学)
    「哺乳類媒植物ウジルカンダの送粉者シフトと受粉機構」

16:00~17:00 田辺晶史(水産研究・教育機構 中央水産研究所)
    「紅茶沼」への誘い ノンフレーバード・ストレートティーの楽しみ方
17:00~18:30 種生物学会2016年度総会 
18:30~20:30 懇親会(片岡奨励賞・Plant Species Biology論文賞・ポスター賞授賞式、故河野昭一先生のご紹介を含む)
20:30~24:00 二次会
24:00~    三次会


【12月4日(日)】
<企画シンポジウム2日目>
8:00~8:35 船本大智(神戸大学)
    「夜行性ガ類によるツリガネニンジンの花粉媒介」
8:35~9:10 望月 昂(京都大学)
    「双翅目媒花における新しい送粉シンドローム」
9:10~9:45 武田和也(京都大学)
    「滑る花弁:蜜腺露出型の花における新しい盗蜜者排除機構」
休 憩

10:05~10:40 渡邊謙太(沖縄工業高等専門学校)
    「島におけるボチョウジ属の繁殖様式と進化」
10:40~11:15 山崎絵理(チューリッヒ大学)
    「オオバギ属における花序形態・送粉様式の多様性と防衛アリとの関係」
11:15~11:50 川北 篤(京都大学)
    「コミカンソウ科における送粉様式の多様性と種分化」
昼 食

12:50~13:25 長谷川匡弘(大阪市立自然史博物館)
    「ママコナ属でみられるポリネーターシフトを伴う花形態の多様化」
13:25~14:00 奥山雄大・柿嶋聡(国立科学博物館)・岡本朋子(岐阜大学)
    「花の香りから解き明かす未知の送粉様式の多様性とその進化」
14:00~14:30 総合討論

15:00 解散・空港行貸切バス出発

◆事務局           
第48回種生物学シンポジウム実行委員会
委員長:大原雅・事務局:岩﨑理恵 
シンポジウムに関する問い合わせ:iwasaki(a)ees.hokudai.ac.jp
※(a)を@に変えて送信してください。