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【連絡】第46回 種生物学シンポジウムのご案内(プログラム)

新着情報 2014年10月15日

第46回種生物学シンポジウムのご案内

会期:2014年12月5日(金)~ 7日(日)
会場:富士Calm 一般財団法人人材開発センター富士研修所(山梨県富士吉田市新屋1400)

※参加申し込みはこちらから

■会場アクセス
富士Calm 交通のご案内 http://fujicalm.jp/access/traffic.html
富士急行 富士急高速バス http://bus.fujikyu.co.jp/highw/index.html
(首都圏各地、長野、金沢、三島、名古屋、京都、大阪、福岡など)

■送迎バス
【最寄駅より会場まで】
○1日目 12/5(金)
 富士急ハイランド(高速バス停留所):16:40発, 17:00発、富士山駅:17:30発 で、各駅から会場まで送迎。
○2日目 12/6(土)、および3日目 12/7(日)
 富士急ハイランド(高速バス停留所):8:55発、富士山駅:9 :15発 で、各駅から会場まで送迎。
【会場より最寄り駅まで】
○3日目 12/7(日)
 全体日程終了時、会場16:30発で、会場から各駅(富士急ハイランド、富士山)へ送迎。

■ スケジュール

【12月5日(金)】
・17:30 -      受付開始・ポスター貼付
・18:00 - 19:00  夕食
・19:00 - 20:00  プレシンポジウム
「昆虫の体色および模様の形成機構と進化」
二橋 亮(産業技術総合研究所)
 プレシンポジウムでは、産業技術総合研究所の二橋亮さんをお招きし、「昆虫の体色および模様の形成機構と進化」と題して、昆虫の色彩や形態の多様性と不思議に迫る研究の展開についてご講演いただきます。二橋さんは、昆虫の個体間、種間の相互作用に関わる色彩や紋様の形成、形態形成について、生態学、進化生物学、生化学、発生生物学、遺伝学など、幅広い視点からのアプローチでご研究を進めていらっしゃる若手研究者です。最先端の手法を駆使した研究を推し進めているだけでなく、図鑑の執筆や博物館展示への協力など、アウトリーチ面でのご活躍もされています。なにより、「趣味も昆虫の研究です。」とwebサイトに書かれている二橋さんのお話しは、種生物学会員にとって、大いに刺激を受ける機会となると思います。

・20:00 -      交流会

【12月6日(土)】
・09:30 - 12:10  シンポジウム1(午前の部)

「市民調査~フィールド生物学と市民参加型科学の接点、その持続可能性を探る」
  企画者 大西 亘(神奈川県立生命の星・地球博物館)

 ノンプロの市民の手による"市民参加型科学(=Citizen Science)"は、研究者だけでは実現し得ない科学研究の取り組みとして、あるいは科学教育の面で、さらには、より豊かな社会の実現のために、脚光を浴びている。中でも、野生動植物の調査を対象とする「市民参加型生物調査(=市民調査)」は特に、国内外で様々な調査が実施されてきた。近年では、インターネット、デジタルカメラ、GPS受信機などの普及によって、参加者や調査対象を広げつつあり、今後さらなる広がりが期待される。本シンポジウムでは、様々な"市民調査"の事例を紹介するとともに、参加する市民や研究者など、それぞれの立場において、"市民調査"を持続的に発展させていくためのアイデアを探りたい。

09:30 ~ 09:40 趣旨説明
           大西 亘(神奈川県立生命の星・地球博物館)
09:40 ~ 10:15 小学生と共に進める菌類調査から、真鶴半島お林の"いま"を知る
           折原貴道(神奈川県立生命の星・地球博物館)
10:15 ~ 10:50 学校教育から生物多様性に開かれた小さな文化を再構築する ~市民科学者を育むプロセスを焦点化する:フィールドサイエンス部(部活動)の活動を例に~
           佐々木宏展(摂津市立第二中学校)
10:50 ~ 11:00 休憩
11:00 ~ 11:35 "神奈川県植物誌"における市民参加型調査の挑戦
           大西 亘(神奈川県立生命の星・地球博物館)
11:35 ~ 12:10 参加型野鳥調査の歴史と現在
           神山和夫(バードリサーチ)

・12:10 - 13:10 昼食

・13:10 - 15:10  ポスター発表

・15:10 - 17:00  シンポジウム1(午後の部)

15:10 ~ 15:45 魚類写真資料データベース:市民との協働で築かれた研究ツールとその応用
           瀬能 宏(神奈川県立生命の星・地球博物館)
15:45 ~ 16:20全国規模の里山市民モニタリング調査 その成果と課題
           高川晋一(日本自然保護協会)
16:20 ~ 16:40 コメンテーターによりコメント
           神保宇嗣 (国立科学博物館)
16:40 ~ 17:00 総合討論

・17:00 - 18:00 種生物学会2014年度総会

・18:00 - 21:00 懇親会 (片岡奨励賞・Plant Species Biology論文賞・ポスター賞授賞式を含む)

・21:00 - 交流会

【12月7日(日)】
・09:00 - 11:55  シンポジウム2(午前の部)

「情報通信技術を活用した生態環境研究の統合へ向けて」
  企画者 田辺晶史(水産総合研究センター 中央水産研究所)

 近年、情報通信技術の発展と普及にともなって、生態環境研究やそのインフラ整備にも積極的な活用が進んでいる。特に、各種センサーを備えた安価なモニタリング機器によって、膨大なデータが収集可能になりつつある。また、遺伝的な情報も超並列シーケンサの普及にともなって蓄積が加速度的に進行している。これらのデータを蓄積・統合し、横断的に解析を行うには、標準となる記述仕様の定義が不可欠であるため、その策定と普及も現在進められている。また、地図を媒体として様々な情報を繋げることができる地理情報システムの生態環境研究への応用も注目すべき点である。本企画では、繋がり始めたこれらの技術を俯瞰し、実際に活用されている研究を紹介する。

09:00 ~ 09:10 趣旨説明
          田辺晶史(水産総合研究センター 中央水産研究所)
09:10 ~ 09:50 生物多様性情報システムの生態環境研究への応用について
          神保宇嗣 (国立科学博物館)
09:50 ~ 10:30 博物館の標本データベースは生態環境研究に活用可能なのか?
          海老原淳 (国立科学博物館)
10:30 ~ 10:40 休憩
10:40 ~ 11:20 INSDC・DDBJのMIxSに関するとりくみと活用
          中村保一 (国立遺伝学研究所)
11:20 ~ 12:00 フィールドサイエンスにおけるGISの活用
          三島啓雄 (国立環境研究所)

・12:00 - 13:00 昼食

・13:00 - 17:00  シンポジウム2(午後の部)

13:00 ~ 13:40 東日本大震災後の海洋生態系の変化をGISで統合する
          山北剛久 (海洋研究開発機構)
13:40 ~ 14:20 フィールドセンサーネットワークを用いた環境モニタリング
          平藤雅之 (農業・食品産業技術総合研究機構 北海道農業総合研究センター)
14:20 ~ 14:30 休憩
14:30 ~ 15:10 写真による生物観測情報の収集と活用
          大野ゆかり (東北大学大学院生命科学研究科)
15:10 ~ 15:20 総括
          田辺晶史
15:20 ~ 15:30 コメンテーターによるコメント1 
          西廣淳(東邦大学)
15:30 ~ 15:40 コメンテーターによるコメント2
          村上正志(千葉大学)
15:40 ~ 16:00 総合討論

・16:30 解散・送迎バス出発

★ 子連れ参加支援
託児利用やお子様連れでの宿泊希望の方は、参加申し込みの登録フォームの備考欄に、利用日時と利用時のお子様の年齢をご記入下さい。個別に詳細を連絡します。
※金曜と土曜は、富士吉田市内の2カ所の認可外保育施設が、朝から夕方まで一時保育を行っています。どちらも会場から車で10分〜20分程の距離です。日曜は、富士Calm施設内に託児室を設置する予定です。